Webサイトのセルフブランディング

近年、多くの個人や企業が自身のブランドをオンラインで確立し、成長させています。その中で、Webサイトは重要なツールの一つです。
しかし、プロのデザイナーに頼む前に、自分でできるセルフブランディングもたくさんあります。
今回は、初心者向けに「自分でできるWebサイトのセルフブランディング」のポイントを解説します。

目次

ブランドの核を明確にする

セルフブランディングの第一歩は、自分のビジネスやパーソナリティの核となる部分を明確にすることです。
以下の質問に答えてみましょう。

  • あなたのビジネスや活動は何を提供しているのか?
  • 競合との差別化はどこにあるのか?
  • あなたのターゲットとなる顧客やフォロワーは誰か?
  • あなた自身の価値観やビジョンは何か?

例えば「地元を活性化させるために、飲食店を開くオーナー」を例に挙げてみます。

あなたのビジネスや活動は何を提供しているのか?

地元の新鮮な食材を使い、地域の魅力を活かした料理を提供することを目的としています。地元の伝統を大切にしつつ、現代的な感覚を取り入れたメニューで、地元の方や観光客に「地元らしさ」を味わっていただきたいと考えています。また、地域の農家や漁師と連携し、地元経済の発展にも貢献していきます。

競合との差別化はどこにあるのか?

私は長年都市部の飲食業界で経験を積み、最新のトレンドを取り入れながらも、地元の文化や伝統を大切にする視点を持っています。他店と異なるのは、地元ならではの「温かみ」や「コミュニティとの繋がり」を重視し、丁寧なサービスと信頼関係を築いていくことです。地元の皆様との密なコミュニケーションを通じて、お客様にとって居心地の良い空間を作り出します。

あなたのターゲットとなる顧客やフォロワーは誰か?

地元の住民や、地域を訪れる観光客、さらには地元を応援したいと思っている若い世代をターゲットとしています。彼らは、地元の食材や文化に触れながら、リラックスした空間で食事を楽しみたいと考えている方々です。地元の魅力を再発見したい人々にもアプローチします。

あなた自身の価値観やビジョンは何か?

私のビジョンは、地元を活性化し、地域全体の発展に寄与することです。地域の魅力を外からも内からも再発見してもらうための場を作りたいと考えています。「地元愛」と「持続可能な地域の発展」を大切にし、地元住民や訪問者が気軽に集まり、コミュニティが育まれる場としての飲食店を目指しています。

いかがでしょうか。
是非ご自身のビジネスについても考えてみてください。

これらを明確にすることで、Webサイトに反映させる「あなたらしさ」が自然に形成されます。
あなたのビジョンや価値観が、ブランド全体のトーンやメッセージを方向付けます。

デザインの一貫性を保つ

次に、Webサイトのデザインに一貫性を持たせることが大切です。
色、フォント、画像などのビジュアル要素が整っていると、素敵な印象を与えられます。

ブランドカラー

あなたのブランドを表す1〜3つの色を選び、それをサイト全体で一貫して使用しましょう。
色は感情に大きな影響を与えるので、ターゲット層に合った色を選ぶことが重要です。
例えば、信頼感を与えるには青、エネルギッシュな印象を与えるには赤などと色により与える印象が変わります。

フォント

読みやすいフォントを選びつつ、タイトルやヘッダーに使うフォントは個性的にすることで、より印象に残るデザインを作れます。
ウェブサイト全体で統一されたフォントを使用することで、視覚的な一貫性が保たれます。
どんな印象を与えたいのかによって、選ぶフォントの種類が変わってきます。

ロゴ

ロゴがあれば、Webサイトのヘッダーやフッター、ファビコンなどに必ず配置しましょう。
ロゴがない場合も、簡単なロゴを無料のデザインツールで作成することが可能です。

これら3つを再度見直すだけでも、統一感のあるサイトになりますので是非チェックしてみてください。

ストーリーテリングを活用する

セルフブランディングでは、あなた自身やビジネスのストーリーを語ることがとても重要です。
ブランドの背後にある物語は、訪問者との感情的なつながりを築きます。

自分の経験を共有

あなたがなぜそのビジネスを始めたのか、どのような経緯で今のブランドが形成されたのかを、シンプルかつ魅力的に書いてみましょう。
サイトの中では、Philosophyや代表挨拶などで盛り込むことがあります。

先ほどの「地元を活性化させるために、飲食店を開くオーナー」で例を挙げてみます。

私は地元で生まれ育ち、子供の頃からこの地域の豊かな自然やおいしい食材に囲まれて育ちました。地元の祭りや、家族との食事で囲んだ地元特産の料理が、私にとって一番の思い出です。しかし、大人になるにつれて都市部に移り、飲食業界でキャリアを積むことになりました。

都会では、洗練された料理やサービスに触れながら、たくさんのことを学びましたが、いつも心の片隅にあったのは「地元」でした。地元の食材や文化、そして人とのつながりが、都会の生活ではどうしても手に入らない大切なものであることを再認識するようになったのです。

そんな中で、私は「この経験を地元に還元できないだろうか?」と考えるようになりました。都会のレストランで学んだことを活かし、地元の食材を使って、地元の魅力を発信する飲食店を作りたいと。何より、地元の人たちが集まり、地元の良さを再発見できる場所を提供したいと思いました。

そこで私は地元に戻ることを決意しました。私が目指しているのは、単なる飲食店ではなく、地元のコミュニティが集まり、地域が活気づくような場所です。地元の農家や漁師とも直接連携し、新鮮で安心な食材を提供することで、地域経済にも貢献したい。そして、食を通じて、地元の未来を少しでも支えることができればと願っています。

顧客の声を載せる

既に取引した顧客やパートナーの声を紹介すると、信頼感が生まれます。実際の利用者のレビューやフィードバックを盛り込むことで、ブランドの信用力が上がります。

ターゲットに向けたメッセージを作る

Webサイトの各ページで伝えるメッセージは、ターゲット層に向けたものであることが大切です。あなたのビジネスがどのように相手のニーズを満たし、問題を解決するのかを明確にしましょう。

  • キャッチコピー: Webサイトのトップにくるキャッチコピーは、訪問者が一目で「何をしているのか」を理解できるシンプルかつインパクトのある言葉にしましょう。
  • 行動を促すメッセージ: 例えば、問い合わせフォームや「今すぐ予約」ボタンなど、訪問者が次に取るべきアクションを自然に誘導するメッセージを追加することが効果的です。

SEOを意識する

どんなに素晴らしいWebサイトでも、見てもらえなければ意味がありません。
SEO(検索エンジン最適化)を取り入れて、検索結果で見つけてもらいやすいようにしましょう。

キーワードを使う

キーワードは、検索する人が実際に入力する言葉です。たとえば、あなたの飲食店について知りたい人が「〇〇(地名) レストラン」と検索する場合、この「〇〇 レストラン」がキーワードです。

やるべきことは、自分Webサイトに、このようなキーワードを適切に含めることが大切です。特に「ページタイトル」や「見出し(H1タグ)」、そして「ページの説明文」に自然な形で入れると、検索エンジンがそのサイトを認識しやすくなります。

わかりやすいページタイトルをつける

ページタイトルはGoogleで検索したときに、検索結果一覧に表示されるタイトルのことです。
サイトを見直して、 「〇〇(地名)で新鮮な食材を使ったレストラン | 店名」といったわかりやすいタイトルをつけましょう。こうすることで、検索した人に「このお店が求めている情報だ」と思ってもらえます。

画像にも説明を入れる

Webサイトにある画像にも「この画像が何を示しているか」を説明する部分があります。これを「代替テキスト(altテキスト)」といいます。
この「altテキスト」が全ての画像に入力されているか確認してみましょう。
例えば、料理の写真なら「地元産の野菜を使った特製サラダ」など、画像の内容をシンプルに説明することで、検索エンジンが画像を認識してくれます。

ブログで定期的に情報を更新する

Googleは、常に新しい情報を探しています。サイトが頻繁に更新されていると、Googleは「このサイトは活動的で、役立つ情報が多い」と判断し、上位に表示しやすくなります。もし今のサイトにブログ更新できるのであれば、毎日でなくとも定期的に更新するよう心がけましょう。

ソーシャルメディアと連携する

Webサイトだけでなく、SNSとの連携もブランディングには重要です。WebサイトにSNSのリンクを埋め込み、更新情報やコンテンツをシェアすることで、訪問者との接点を増やしましょう。

  • SNSアイコンの配置: 主要なSNSプラットフォーム(Instagram、Twitter、LinkedInなど)へのリンクをWebサイトに配置し、簡単にフォローできるようにしましょう。
  • SNSとの一貫性: SNSのプロフィールや投稿内容も、Webサイトと同じトーンやビジュアルスタイルで統一することで、より強固なブランドイメージが作られます。

最近ですと、お客様とのコミュニケーションにLINEを取り入れている企業も多いです。
その場合、お問合せフォームだけでなく、LINEへのリンクボタンを設置することで問い合わせへのハードルを下げることができます。

まとめ

自分でWebサイトを通じてセルフブランディングを行うのは、少し時間と工夫が必要ですが、適切な手順を踏むことで効果的にブランドを確立することができます。ブランドの核心を明確にし、デザインに一貫性を持たせ、ストーリーテリングを活用しながら、SEOやSNSとの連携を行うことで、訪問者に強い印象を与えることができます。

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